すな粉妄想日記

屈辱のあまりダレスは眉を顰める。

しかし、抵抗する事は適わない。

この恥辱にまみれた行為を、
甘んじて受けなければならない。

目的を達成する為にも。

「……う、ぐ…」

口の奥まで咥え込まされたものが
喉を突き、吐き気を誘う。

それでもどうにか我慢し、
舌で奉仕を続ける。

「……っ！？」

突然、痺れるような感覚に襲われ
ダレスは身を強張らせた。

背筋を伝って体中を走り抜ける、
甘い衝撃。

「ダレス」

耳元で囁かれる艶めいた声に、
肌がぞくりと粟立つ。

「父上ばっかり…ずるい」

拗ねた子供のような口調で
ユーゴが呟いた。

身動きできない状態のダレスに、
ぴたりと体を密着させる。

「………！」

その指先がズボンの中へ滑り込み、
直接男の証に触れてくる。

ゆっくりと先端を撫で、幹を伝う。

「…ん、むっ…、」

強制的に与えられる快感に、
ダレスは身じろぎした。

「ぐ…！！」

いきなり頭を強く押さえ付けられ、
苦しさに思わず呻く。

「真面目にやらぬか」

頭上から振って来る、重々しい声。

今、自分を屈服させている張本人の。

「そんな事では、いつまでたっても
私は満足せんぞ」

カインから冷ややかな言葉と視線が
ダレスに落とされた。

「……っ、」

この上ない辱めを受けて、
胸の奥に怒りが込み上げる。

だが。

「う、…んん！！」

ユーゴの指先が絶え間なく蠢き、
望まぬ快楽を与え続ける。

「ダレス…、気持ちいい？」

主の意思とは無関係に
屹立する己の分身。

ダレスは自らの体を心底呪った。

抗う事は、できない。

ユーゴの操る幾つものファクトの眼が、
無力な魔道師の姿を映し出していた。