すな粉妄想日記
管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※
嵐の夜は1
- 2012/11/08 (Thu)
- Ysオリジン |
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外は、嵐だった。
叩きつけるような豪雨と、
暴れ回る風。
そして時折、轟く雷鳴。
「………」
ユーゴはベッドの中で
ぼんやりと外を眺めていた。
こんな嵐は、久しぶりだった。
あれは…いくつくらいの時だったか。
ゆるゆると記憶の糸を辿っていく。
まだ子供だったユーゴは、
嵐が恐くてたまらなかった。
絶対的な自然の力。
あまりにも圧倒的で、凶暴すぎるもの。
それが襲ってくるのがたまらなく恐ろしかった。
だから、あの夜も…
ユーゴは兄の元へ走った。
ひたすら冷たい廊下を駆けて。
自分を優しく保護してくれる、兄の所へと。
期待を込めて、扉を叩いた。
だが、しかし。
(……兄さん?)
目的の部屋に、主の姿はなく。
ただ、暗闇だけがひっそりと佇んでいた。
(兄…さん…)
絶望したユーゴがうずくまっても、
嵐は止む事なく。
ひたすら、その激しさを増すばかりだった。
「………」
おもむろにユーゴは身を起こす。
窓の外は、相変わらず荒れ狂っていた。
庭の木々達が折れそうな程、
暴風に晒されていた。
裸足のまま自室から廊下へ出る。
冷たいひやりとした感触。
それがまた、幼い子供の心細さを煽った。
向こうに兄の部屋の扉が見える。
ほんの僅かな距離なのに、
あの時は随分と遠く思えたものだ。
今はもう、嵐に怯える歳ではない。
が、兄のぬくもりが恋しかった。
奇妙な話だが、あの頃の自分を
安心させたくなったのだ。
ひとりぼっちで震え続けた、小さな自分。
求めたのは…温かな抱擁。
(まだ、起きているだろうか?)
ユーゴは兄の部屋まで行くと、
そっと扉に手を伸ばした。
叩きつけるような豪雨と、
暴れ回る風。
そして時折、轟く雷鳴。
「………」
ユーゴはベッドの中で
ぼんやりと外を眺めていた。
こんな嵐は、久しぶりだった。
あれは…いくつくらいの時だったか。
ゆるゆると記憶の糸を辿っていく。
まだ子供だったユーゴは、
嵐が恐くてたまらなかった。
絶対的な自然の力。
あまりにも圧倒的で、凶暴すぎるもの。
それが襲ってくるのがたまらなく恐ろしかった。
だから、あの夜も…
ユーゴは兄の元へ走った。
ひたすら冷たい廊下を駆けて。
自分を優しく保護してくれる、兄の所へと。
期待を込めて、扉を叩いた。
だが、しかし。
(……兄さん?)
目的の部屋に、主の姿はなく。
ただ、暗闇だけがひっそりと佇んでいた。
(兄…さん…)
絶望したユーゴがうずくまっても、
嵐は止む事なく。
ひたすら、その激しさを増すばかりだった。
「………」
おもむろにユーゴは身を起こす。
窓の外は、相変わらず荒れ狂っていた。
庭の木々達が折れそうな程、
暴風に晒されていた。
裸足のまま自室から廊下へ出る。
冷たいひやりとした感触。
それがまた、幼い子供の心細さを煽った。
向こうに兄の部屋の扉が見える。
ほんの僅かな距離なのに、
あの時は随分と遠く思えたものだ。
今はもう、嵐に怯える歳ではない。
が、兄のぬくもりが恋しかった。
奇妙な話だが、あの頃の自分を
安心させたくなったのだ。
ひとりぼっちで震え続けた、小さな自分。
求めたのは…温かな抱擁。
(まだ、起きているだろうか?)
ユーゴは兄の部屋まで行くと、
そっと扉に手を伸ばした。
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プロフィール
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すな粉
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性別:
女性
自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)
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どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)
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