すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です；主にＹｓ０ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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口付けの代償３９

娘が高屋奈月先生の「フルーツバスケット」を
えらく気に入っているので、数年ぶりに読んでみました^^
当時も感動した記憶があるのですけど、歳のせいなのか
透君の言葉にやたらと胸が熱くなってしまいます（涙）
今日子さんは本当に良いお母さんですね～。
特に８巻の２人のやり取りなんてもう…
お互いこんな風に思う事ができたら、最高です！！
どこぞの神官家の父親にも見習ってもらいたい（笑）

↓本日のファクト兄弟＋α妄想↓

[0回]

ダレスの脳裏を、とある人物の姿が掠めていく。

自信に溢れ堂々とした雰囲気を纏った…

眩しい程の笑顔を見せる男。

―目障りだ。

初めて会った時から、気に喰わなかった。

どこまでも真っ直ぐに進んで行く、
誠実さを具現化したような人間。

見る度に虫唾が走る。

あの澄ました顔を、
負の感情で歪ませてやりたい。

絶望に沈む表情はさぞかし見ものだろう。

決して表面には出さないが、
胸の奥ではずっとそんな思いを燻ぶらせ続けていた。

だから、偶然あの現場を目撃した時…

ダレスは狂喜した。

元々、トールの弟自身にも興味はあったからだ。

これで何もかも思い通りになる。

大切な弟を、身も心も踏み躙ってやるのだ。

そうすれば、あの男を
ひどく苦しませる事もできるだろう。

しかし……

ここ最近、苛立ちばかりが募っていく。

どんな辱めを与えても、
ユーゴはひたすら耐えていた。

涙の滲む瞳をきつく閉じ、
歯を食いしばりながら。

これ以上ない程の屈辱を受けているはずなのに。

―そうまでして、あの男を…

ダレスは苦々しげに眉を顰めた。

トールを、守りたいのか。