すな粉妄想日記

おもむろにダレスが呟いた。

「そろそろ…かな」

言いながら、ユーゴの体を
突き飛ばしてうつぶせにさせる。

「っ！？」

小柄な体がベッドの上で弾む。

ちょうど、トールの足の間に
ユーゴの頭が位置する形になった。

激しく昂ぶったトール自身が
弟の目前に迫る。

「…！！」

途端、トールの心臓が跳ね上がった。

それは、散々焦らされた身にとって
あまりにも刺激的すぎる体勢で。

（……う……！）

欲望が更に加速する。

しかし、ユーゴにそれを意識する
暇はなかった。

「あ…ああぁっ！！」

ダレスが秘所を押し広げ、
無理矢理侵入を始めたからだ。

「はっ……、くあ…、」

凄まじい異物感と圧迫感に
ユーゴが喘ぎ声を漏らす。

限界まで硬さを増したダレス自身が、
奥へ奥へと入り込んでいく。

「…っ…、に……」

ユーゴはたまらず目前の兄に縋った。

「兄…さんっ…！」

その腕を掴み、涙で滲んだ瞳を向ける。

「…ユーゴ…！」

あまりに艶めかしい弟の姿を目にして、
トールの体の火照りが激しくなった。

自身が快感を求めて疼き出す。

もう、たまらなかった。

「…ん…、ぅ…！…」

するとダレスが、最奥まで達して動きを止めた。

「……ふ……ぁ……」

呼吸が落ち着くのを待って、

「ユーゴ」

甘美な声で耳元へ囁いた。

「トールに、奉仕するといい」

「…？…」

ユーゴは言われた意味が理解できなかった。

それを分かっていたのか、
ダレスは言葉を続ける。

「口で…してやるんだ」