すな粉妄想日記

剥き出しになったトール自身が、
ユーゴの眼前に突きつけられる。

それは燃える欲望を漲らせ、
限界まで昂ぶっていた。

「……っ！」

ユーゴはごくりと息を呑む。

こんな状態の兄のものを
見るのは、初めてだった。

それも間近で…

兄をこうさせたのは、自分なのだろうか。

淫らな姿を見て、興奮しているのだろうか？

「………」

そう考えると、妙な高揚感が込み上げてきた。

ダレスに貫かれている
刺激のせいかもしれない。

全身が燃えるように熱く疼く。

ユーゴ自身のものも、
苦しいくらいに張り詰めていた。

触れて欲しい。

触れて、快感を与えて欲しい…

（ああ……）

そんな狂おしい欲望が
体の奥から込み上げる。

ユーゴは思った。

きっと、兄も同じはずだ。

同じ…男なのだから。

そろそろと手を伸ばして
兄自身を掴んだ。

「っ！？」

その途端トールがびく、と体を震わせる。

これだけでも相当な
刺激になるらしい。

手の平に張り詰めた硬さが伝わり、
胸が高鳴る。

もっと愛撫してやれば、
兄はどんな反応を見せるのだろうか？

（兄さん…）

不思議と嫌悪感は感じなかった。

戸惑いながらも、ユーゴは
先端にそっと唇を当てた。