すな粉妄想日記

王子に屈し、とうとうユーゴは自分の手で
欲望を解放しました。

「はぁ…、はぁ…っ…」

荒い息をしながら、ぐったりとした体を
王子が優しく抱きしめます。

「こんな所を…」

そしてその耳元で、優しく囁きました。

「君の兄上が見たら…どう思うかな？」

「…っ！！」

途端、ユーゴは体を強張らせます。

耳を塞ぎたくなるような言葉でした。

王子が満足そうな笑いを浮かべます。

「愛しい弟の、自分を慰める姿など…」

更に言葉を続けました。

素直すぎる相手の反応が、
彼の嗜虐心をこの上なく刺激したのです。

「いや…、…」

王子の言葉がユーゴの胸を深く抉ります。

こんな状態で…

「やめて……」

他人に辱しめられている状態で、
愛しい兄の存在を意識させられるなど…

「やめて下さい…！！」

ユーゴは体を震わせながら哀願します。

けれどもその訴えが
相手に届く事はありませんでした。

「では…もう少し楽しませてもらおうか」

王子の指先が再び、ユーゴの体を伝い始めます。

「……っ！！」

収まりきったはずの熱が蘇ってきて、
たちまち快感が広がり出しました。

「いやだ、いや…！！」

必死で頭を振って抵抗しますが、
それは益々王子を喜ばせるだけでした。