すな粉妄想日記

月の光に照らされた白い肌が、
美しく輝いて見えます。

「トール…兄さんっ…！！」

「ユーゴ…、ユーゴ…！！」

以前の時とは違い、
２人は初めから激しく愛し合いました。

肌を合わせ、唇を重ね、舌を絡めて…

「…あ……、ん……」

２人は深く深く、繋がります。

結合した所から熱が全身に広がり、
たとえようもない快感が生み出されました。

「ああっ！！」

２人はその中に溺れてゆきます。

止めどなく溢れてくる、欲望の渦に。

「…気持ち……いい…」

体の奥に兄を感じながら、
ユーゴは体を仰け反らせました。

この上ない悦びに満たされ、
ひたすら兄を求めます。

「兄さん…、もっと…」

もっと欲しい。もっと…

「ユーゴ、俺も…！！」

弟の求めに応じて、
トールも自分自身を昂ぶらせました。

更に激しくユーゴの中へと身を沈めます。

弟の肌に指を這わせ、唇を寄せて、
あらゆる所に証をつけていきました。

「…っ、くぁ…」

「はぁ、……あっ…、」

２人はきつく抱きしめ合います。

相手のぬくもりを確かめ、
その感覚をしっかりと刻むために。

「ユーゴ、…愛してる」

「僕も…トール兄さん…」

最後の別れを前にして、
兄弟は心の中で固く誓いました。

次に会う時はきっと、
お互いに誇れる姿で再会する事を…