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すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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それは俺が兄だったから、1

原田マハ氏の「まぐだら屋のマリア」を読みました。
購入したきっかけは、タイトルが気になったのと、
食べ物に関するエッセイ「やっぱり食べに行こう。」を
書かれている方だったからです。感想は…(以下反転)
とても心が温かくなる話でした!!
まぐだら屋の意味が、そうくるんだ!?と驚き(笑)
丸狐の話にホロリとしました…親の心子知らず。
お母さん生きてて良かったね(感涙)
そして頻繁に出てくる食事の場面が、
とても丁寧な描写で素晴らしかったです!!
食べる事って、本当に大切な事なんだと。
残念なのはマリアの過去がもう少し、
深く意味深なものだと良かったかも。
いえ、充分重い話なんですけど…;
最後はハッピーエンドでほっこりします。
この本、できれば冬に読みたかったなあ~。
ちなみに私、食べ物が出てくる作品が大好きなのです!!
純粋に食べ物を題材にしたエッセイ等も好きですが、
お話の中での食事の場面が良いなあと。
印象深いのは国語の教科書に載っていた「盆土産」。
出稼ぎから帰って来た父親のお土産、えびフライ。
それを家族皆で食べるお話なのですけども…
これがまた、凄く美味しそうに書かれているんです!!
食べると「しゃおっ」という音がしたとか、
尻尾まで食べてしまったとか。お祖母ちゃんの
「えんびフライ…」という呟きが心に残ります^^

↓本日のファクト兄弟妄想↓

拍手[1回]

途切れ途切れの言葉からでも、
トールはすぐに理解した。

自分に縋りつきながら嗚咽を漏らす姿が、
ひどく儚く見えて…

胸の奥が熱くなり、愛しさが込み上げてきた。

静かに手を伸ばすと、
背中をそっと撫でてやる。

なんて華奢なのだろう。

年下とはいえ、自分とはまるで違う。

こんな頼りない体で独り、
厳しい訓練に耐えてきたのか…

トールは自分の知らない弟の過去に
思いを巡らせる。

あの、再会した時の様子から察するに…
ユーゴの日々は相当、辛いものだったに違いない。

「……俺だって、…」

目を閉じ、懺悔をするように告げる。

「…自分の事ばかりだった」

騎士の道を選んだ事を、後悔はしていない。

そうしなければ自分はずっと…
ユーゴへの劣等感を抱き続けていただろうから。

しかし、結果として深く傷つけてしまった事だけは…

「お前に…こんな思いをさせて」

酷い兄だった。

時間はもう巻き戻せない。

何をどうしようと事実は変わらない。

だから…
傷つけた分、愛したい。

心も体も―相手の全てを。

「……償わせてくれ」

トールの言葉に、腕の中の相手は小さく頷いた。
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自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)

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