すな粉妄想日記

「少し熱っぽいようだな」

ユーゴの中をまさぐりながら、
ダレスが言った。

ひとしきり弄りつくした後
ずるりと指を引き抜く。

「……っ！」

その刺激に思わずユーゴが
身を震わせる。

大きな吐息が唇から零れた。

「では、きちんと測ってみようか」

愛撫の余韻でヒクついている秘所に、
体温計を押し当てる。

「う……」

くぐもった呻きが微かに漏れた。

ダレスの指先で広げられたそこは、
簡単に異物を受け入れていく。

冷たい無機物の感触が
ユーゴを不快にさせた。

入口から辿られるという違和感と異物感。

しかし同時にそれは、
言いようのない感覚も呼び起こした。

「……ぁ…」

体温計がすっぽりと収まるくらいに
深く挿入される。

ユーゴは荒い息をしながら、
早く終わって欲しいと懇願していた。

ただの医療的な行為だと思っても、
こんな姿を他人に晒すのは屈辱だった。

最も、ダレスの方は
そんな相手の様子を楽しんでいるのだが。