すな粉妄想日記
管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※
あんなに一緒だったのに
- 2012/12/22 (Sat)
- Ysオリジン |
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黒い魔道師装束を羽織りながら、
ユーゴは深い溜息をつく。
もう、どれだけ月日が流れただろう。
兄が後継者の地位を捨てて
騎士の道を選び、家を出て行ってから…
当時の兄の年齢に近づくにつれ、
ユーゴは自分の姿を見るのが苦痛になってきた。
それ程容姿に執着がある訳でもなかったが、
ある時、ふとした弾みに自覚してしまった。
鏡に映る自分が、兄に似ている事を。
自分の中に兄の面影を見た瞬間、
ユーゴは愕然とした。
元々、良く似た兄弟だとは言われていた。
幼い頃は、単純にそれを喜んだ。
ユーゴは兄が大好きだったから。
憧れの相手と似ているという事実は、
幼い少年にとって、とても誇らしく思えた。
いつか自分も兄のようになりたいと
心から願ってもいた。
それなのに…
『父上。俺は…父上の後を継ぐ気はありません』
全てを捨てて去って行った兄。
『…すまないな。ユーゴ』
それ以上の言葉はなかった。
父は激怒したが、兄は堂々としていた。
そしてそのまま、今に至るまで
帰る事はなかった。
もしかしたら、戻って来てくれるかも
しれないと願う期待を裏切って。
あんなに一緒だったのに。
いつも側にいるのが当たり前だったのに。
どうして気づかなかったのだろう。
どうして、何も……
胸の奥がずきりと痛む。
もう、思い出したくない。
兄の事は…。
けれども他ならぬ自分自身が、
兄の写し身のように存在していて。
忘れる事すら、許してくれない。
(あんたは…いつまで…)
ユーゴは身支度を整え終わると、
踵を返して鏡に背を向けた。
ユーゴは深い溜息をつく。
もう、どれだけ月日が流れただろう。
兄が後継者の地位を捨てて
騎士の道を選び、家を出て行ってから…
当時の兄の年齢に近づくにつれ、
ユーゴは自分の姿を見るのが苦痛になってきた。
それ程容姿に執着がある訳でもなかったが、
ある時、ふとした弾みに自覚してしまった。
鏡に映る自分が、兄に似ている事を。
自分の中に兄の面影を見た瞬間、
ユーゴは愕然とした。
元々、良く似た兄弟だとは言われていた。
幼い頃は、単純にそれを喜んだ。
ユーゴは兄が大好きだったから。
憧れの相手と似ているという事実は、
幼い少年にとって、とても誇らしく思えた。
いつか自分も兄のようになりたいと
心から願ってもいた。
それなのに…
『父上。俺は…父上の後を継ぐ気はありません』
全てを捨てて去って行った兄。
『…すまないな。ユーゴ』
それ以上の言葉はなかった。
父は激怒したが、兄は堂々としていた。
そしてそのまま、今に至るまで
帰る事はなかった。
もしかしたら、戻って来てくれるかも
しれないと願う期待を裏切って。
あんなに一緒だったのに。
いつも側にいるのが当たり前だったのに。
どうして気づかなかったのだろう。
どうして、何も……
胸の奥がずきりと痛む。
もう、思い出したくない。
兄の事は…。
けれども他ならぬ自分自身が、
兄の写し身のように存在していて。
忘れる事すら、許してくれない。
(あんたは…いつまで…)
ユーゴは身支度を整え終わると、
踵を返して鏡に背を向けた。
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すな粉
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性別:
女性
自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)
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