すな粉妄想日記

初めてユーゴを抱いたのは、
吹きつける風がだいぶ冷たさを増した頃だった。

夜は肌寒くなり、人肌恋しくなる時期で。

『…兄…さん…』

まだ幼さの残る顔に浮かんだ、
恍惚の表情。

快感に溺れて漏らす、艶めいた喘ぎ。

『…ん…はぁっ、…！』

あの弟がこんな姿を見せるなんて。

いつも素っ気無く、反抗期真っ盛りの態度を
見せていた弟が…

『…や、…ぁ…』

白い頬を上気させ、快感に身を捩る。

少年とは思えないくらいの色気を漂わせて。

『ああ…！！』

そんな痴態を晒されたら、
嫌でも昂ぶってしまう。

深く押し込めたはずの欲望が
もの凄い勢いで湧き上がって…

必死に抗おうとしていた理性も、
たちまち飲み込まれてしまった。

『気持ちいいか？ユーゴ…』

言葉での回答は当然、ない。

しかし充分すぎる程、身体が答えていた。