すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です；主にＹｓ０ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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連鎖する罪１１

前から頼んでおいた「ミスター味っ子Ⅱ」の続きを、
昨日やっと弟が買って来てくれました！！え！？何この人

下仲さんなの！？

落ちぶれてないですよ！！それどころか格好良いじゃないですか！？
扱いが丸井さんと雲泥の差なんですけど（笑）

↓本日のファクト兄弟妄想↓

[3回]

トールは思い出していた。

忘れたくても、忘れられない…

悪夢のような夜の事を。

父に蹂躙された時の事を。

凄まじい嫌悪感、

想像を絶する程の激痛、

そして、

これ以上ない位に傷ついた心。

思い出すだけで、背筋に
冷たいものが走る。

あの夜…

父に呼ばれて、部屋を訪れた。

最初は何が起こったのか、
分からなかった。

困惑しつつも、
逆らう事はしなかった。

しかし。

父の意図を理解した瞬間、
トールは全力で拒絶した。

実の父子で体の関係を持つなど…

絶対に許されない。

たとえ、父が命じた事であってもだ。

本気で抵抗すれば、
いかに父といえども行為に及ぶのは
不可能な筈だった。

『私に従わぬつもりか』

尋常でない威圧感に気負されながらも、
トールは頑として拒み続けた。

尊敬と畏怖の対象である父に
逆らうのは、正直恐ろしかった。

身が竦む思いだった。

それでも、理性は
受け入れる事を許さなかった。

『トール』

あくまでも屈しない息子に、
父は凍りつくような視線を投げつけた。

『お前が』

その言葉を口にした時の眼差しを、
トールは一生忘れないだろう。

『お前が従わないのなら、ユーゴにやらせる』