すな粉妄想日記

「気持ち良いだろう？」

…やめろ。

「我慢できないだろう？」

…違う、

「頷くだけでいい」

…何を、

「楽にしてあげよう」

……、

「あああっ！！」

突然、ユーゴの中から異物が
引き抜かれた。

内側を強く擦られる感覚に
たまらず悲鳴がほとばしる。

摩擦による刺激が
全身を駆け巡り、熱い疼きをばらまく。

「ぅ…、あ…、」

ユーゴは背中を仰け反らせ、
ひくひくと体を震わせた。

体中に浸透する、鮮烈な快感。

その余韻が消えないうちに、
再び入口に別の感触。

「……！」

魔力が具現化した不確かなものとは
まるで違う、はっきりした感覚。

欲望を漲らせて、硬く張り詰めたそれ。

これ以上ないほど昂ぶり
解放を望んでいる。

支配欲に飢えた、男性の象徴。

「……っ、」

ユーゴは思わず息を呑み、
反射的に後ずさろうとした。

だが、四肢の束縛は
未だ解かれていない。

「い、やだ…！！」

それでも自由にならない体を
懸命に捩って逃れようとする。

「ユーゴ」

目を細めながら、ダレスが名を呼ぶ。

穏やかな声だった。

とても今、その身に情欲を
たぎらせているとは思えない位の。

しかし。

ダレスは明らかに求めていた。

「君が欲しい」