すな粉妄想日記

秘所に指を突き入れると、
ユーゴは体を仰け反らせて呻いた。

もう何度も挿入を繰り返しているとはいえ、
最初はやはり痛いらしい。

しかしそんな反応などおかまいなしに
身の奥をまさぐってやると、いつしか声に
悦びが交じるようになる。

「あっ…、ん…！」

声を出すまいと努力しているのだろうが、
与えられる快感に耐え切れず、
ユーゴは艶めいた吐息を漏らし始める。

それはカインの歪んだ劣情を
大いにかき立てるものだった。

「う、うぁっ…」

まだ未熟な肢体が、
シーツの上で淫らに跳ねる。

どんなに心が拒んでも、
体は快感に抗えない。

その事実は、背徳感に怯える
ユーゴを激しく打ちのめした。

シーツに顔を埋め、嗚咽を漏らす。

「あ…、あぁ…」

小さな肩を震わせながら、
泣きじゃくり続ける。

「…助けて…」

途切れ途切れにユーゴが喘ぐ。

「……ん…」

今にも消え入りそうなか細い声。

が、カインはそれを聞き逃さなかった。

（…トール兄さん…）

ユーゴは助けを求めるように、
兄の名を口にしたのだ。

カインの顔がピクリと引き攣る。

この状況で兄に縋るとは…

不愉快さに思わず舌打ちをする。

今、トールの名前など耳にしたくはなかった。

興が冷めるではないか。

（ユーゴめ）

どす黒い感情が、たちまち胸に湧き上がる。

思い知らせてやらねば…
そんな感情に支配された。

ふと、ベッド脇のテーブルの上に
置かれたものが目に入る。

（……！）

その時、カインの頭に残酷な考えが浮かんだ。