すな粉妄想日記

「…あ、ぅっ…！！」

体の内側の肉を搔き分けて、
ユーゴの指が侵入してきた。

それは他にたとえようのない、奇妙な感触だった。

本来なら何物にも侵される筈のない場所に、
自分以外の人間が触れているのだ。

ぬめりを帯びた指先が、ゆっくりと
奥へ進んでいく。

「……」

痛みこそ感じないものの、
快感と呼ぶには程遠い感覚だった。

異物感に苛まれ、
トールはきつく唇を噛みしめた。

羞恥のあまり顔が熱くなる。

けれど、

相手は自分の大切な弟なのだ。

ユーゴが望んでいるなら…、

「ふ、ぁっ…！！」

その抵抗感を紛らわせようとするかのように、
張り詰めた自身を強く吸い上げられる。

あまりにも強烈な刺激に、声を抑える事ができない。

弟の前でこんな姿を晒すなど…

そう思っても、体は過剰なまでに反応し、
自分でもどうにもならなかった。

「ユーゴ…っ、ぁあ…」

何を訴える訳でもなく、弟の名を必死に呼ぶ。

「…ごめん、兄さん…。力を抜いていて」