すな粉妄想日記

「や、止めろ…っ」

ダレスは必死の思いで声を絞り出す。

耐えられなかった。

屈辱と恥辱のあまり、
全身がわなわなと震えている。

本来ならば、自分の方が
組み伏せてやりたい相手であるというのに…

「離せ…、ユーゴ…！！」

すると相手は、ぴたりと手を止め
ダレスの顔を覗き込んで来た。

「止めろ、だって？」

その表情から一瞬、笑みが消えた。

「………っ」

背筋を冷たい感覚が登っていく。

ユーゴはおよそ少年とは思えない
目つきで魔道師を見据える。

「……ふうん」

首を傾げながら、冷ややかな視線を注ぐ。

装束を肌蹴られ、

秘所を露にされ、

あまつさえそこに
ユーゴ自身を突き入れられ…

あられもない姿を晒す、ダレスに。

酷薄な笑みが、再びその口元に浮かんだ。

白い指先がつっと伸ばされると、

「！あっ…！！」

ダレスの体が大きく跳ねた。

「あぐっ…、は…う…！！」

唇から艶めいた悲鳴がほとばしる。

下腹部から駆け上がってくる、
強烈な快感。

それはたちまち体中に広がり、
意識を塗り潰していく。

人である限り、到底抗う事のできない…

「止めて欲しいんだ？」

ユーゴの指先が、欲望を漲らせた
ダレス自身を弄ぶ。

「は、ぁうっ！！」

這うような動きで幹を伝い、
先端をぐりぐりと嬲る。

「……、くぁ…あ、」

割れ目から零れんばかりに
透明な蜜が溢れ出す。

快感を享受している事の、
紛れもない証。

それが白く細い指先を
ねっとりと濡らしていく。

「……本当に？」

勝ち誇ったようなユーゴの声が、
ダレスの耳に響いた。

「本当に、止めて良いのかな」