すな粉妄想日記
管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※
書斎にて4
部屋に入ると、
トールはベッドに、ユーゴはソファに
それぞれ腰掛けた。
「どこに行ってたの、兄さん?」
普通に考えればどうという事のない
質問が、今のトールには矢のように突き刺ささる。
「…眠れなくてな。ちょっと外へ出てたんだ」
やっとの思いで平静を装いながら
トールは答えた。
「そう」
ユーゴは微笑みながら言った。
「今夜は、月が綺麗だものね。
今までずっと外にいたのかな?」
弟の言葉に、トールは
少しばかり安堵する。
「ああ、…そうだ」
次の瞬間、
ユーゴの表情から笑みが消えた。
目がすっと細められる。
「どうりで家の中を探しても見つからなかった訳だね」
「…!!」
トールの背筋に冷たいものが走った。
(まさか…)
鼓動がたちまち早さを増して、
その音がユーゴにも届くのではないかと思った。
「結構あちこち探したんだよ」
そんな兄の様子など
まるで気付かないかのように、
ユーゴは淡々と話す。
「兄さんが行きそうな所は、全部」
そこで一旦言葉を切ると、
兄の顔をじっと見つめた。
「……」
トールは黙ったまま、
弟の視線を受け止める。
激しく動揺しているのを
表情に出さないようにするのが、
精一杯だった。
ユーゴは言葉を続ける。
「書斎、とかね」
心臓を鷲掴みにされたかのような
衝撃がトールを襲った。
トールはベッドに、ユーゴはソファに
それぞれ腰掛けた。
「どこに行ってたの、兄さん?」
普通に考えればどうという事のない
質問が、今のトールには矢のように突き刺ささる。
「…眠れなくてな。ちょっと外へ出てたんだ」
やっとの思いで平静を装いながら
トールは答えた。
「そう」
ユーゴは微笑みながら言った。
「今夜は、月が綺麗だものね。
今までずっと外にいたのかな?」
弟の言葉に、トールは
少しばかり安堵する。
「ああ、…そうだ」
次の瞬間、
ユーゴの表情から笑みが消えた。
目がすっと細められる。
「どうりで家の中を探しても見つからなかった訳だね」
「…!!」
トールの背筋に冷たいものが走った。
(まさか…)
鼓動がたちまち早さを増して、
その音がユーゴにも届くのではないかと思った。
「結構あちこち探したんだよ」
そんな兄の様子など
まるで気付かないかのように、
ユーゴは淡々と話す。
「兄さんが行きそうな所は、全部」
そこで一旦言葉を切ると、
兄の顔をじっと見つめた。
「……」
トールは黙ったまま、
弟の視線を受け止める。
激しく動揺しているのを
表情に出さないようにするのが、
精一杯だった。
ユーゴは言葉を続ける。
「書斎、とかね」
心臓を鷲掴みにされたかのような
衝撃がトールを襲った。
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プロフィール
HN:
すな粉
HP:
性別:
女性
自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)
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