すな粉妄想日記

体をまさぐられる感触に、
ユーゴは身を強張らせた。

全身を這い回る強烈な嫌悪感。

込み上げる吐き気を、必死に堪える。

月明かりだけが差し込む薄暗い部屋…

見慣れたはずの天井が、
いやに遠く感じるのは何故なのか。

自分の部屋のはずなのに
違和感が纏わりつく。

この、目を背けたくなるような現実のせいで。

けれども抗う術はユーゴにはない。

実の父に陵辱されるという
残酷な現実から…

カインはその瞳に情欲をたぎらせ、
息子の体を弄んでいた。

ユーゴを支配するのに、力は必要なかった。

ただ一言、口にするだけで済んだ。

『逆らうな』

ユーゴは従順だった。

抵抗の意思をなくした息子を
思う存分、慰みものにする。

懸命に耐える姿を楽しみながら、
指先で性器に触れた。

「……っ！！」

まだ何の反応も示さないそれを
容赦なく掴むと、ユーゴの口から
小さな悲鳴が上がった。

「あっ…！！」

そのままゆっくりと、
手の中のものを揉みしだく。

「い、いや…っ…」

主の言葉とは逆に、
刺激を与えられた分身は
みるみるうちに硬さを増す。

カインは、それを見て
満足そうに目を細めた。

もっと辱めてやろう…

包み込むような愛撫から今度は、
勃ち上がった幹を擦り上げ始める。

「うあっ！！」

強烈な快感に、ユーゴはたまらず
背中を仰け反らせて身を捩る。

「はぁ…んっ、…」

が、押し寄せる快楽の波から
逃れる事はできない。

艶めいた声を漏らし、激しく身悶える。

きつく閉じられていた足には最早
力が入っておらず、秘所を晒していた。

もう片方の手が、無防備なそこへ伸ばされる。

カインの口元に浮かぶ歪んだ笑み。

次の瞬間…

ユーゴの悲鳴が
夜の暗闇を貫いた。