すな粉妄想日記

ユーゴの奉仕は、
たどたどしく稚拙だった。

それも当然の事だろう。

まだ子供な上に、望まぬ行為を
強要されているのだから。

男を喜ばせる技など、
持ち合わせている道理がなかった。

しかし…

カインは大いに満足していた。

息子は、ユーゴは必ず自分に従う。

何を命じても。

どんな事をさせても。

胸中は激しい罪悪感や嫌悪感に
苛まれているだろうに…

諦めの色を瞳に宿らせながら、
必死に耐えている。

その姿が、これ以上ない位に
嗜虐心を刺激した。

初めてユーゴを組み伏せた時の事を、
カインは思い浮かべる。

『…父上…？』

戸惑いから驚愕、
そして恐怖へと変わる表情。

『や、止めて…！！』

何をされるのか理解した瞬間、
ユーゴは叫び声を上げながら
夢中で抵抗してきた。

それを易々と押さえ付け、
力一杯頬を張る。

乾いた音が部屋に響いた。

たちまち息子の体から力が抜けていく。

『……』

自分を見つめるユーゴの、
怯えきった姿。

それが自らの欲望を満たしていくのを、
カインは自覚したのだった。