すな粉妄想日記

ユーゴは戸惑いながら、兄の中心へと手を伸ばす。

見るのも触れるのも初めてだった。

自分と同じはずなのに、
まるで違うもののように感じられる。

もう限界寸前なのが、痛いほど分かった。

これを……自分の口で……

「………っ」

胸が高鳴る。

指先を絡め、そっと握りしめると、
欲望の滾りがはっきりと伝わってきた。

「……ぅ……」

トールの口から微かな喘ぎが漏れる。

それを耳にした途端、ユーゴの全身に
稲妻のような衝撃が走った。

兄が…感じている。

あの兄が、自分に触れられて……

（ああ……）

何とも言えない感覚を覚え、
ユーゴは体を震わせる。

込み上げる衝動に駆られるまま、
兄自身を愛撫し始めた。

「あ、くぅっ！！」

背中を仰け反らせながら
トールが嬌声を上げる。

「はぁっ、ぁ…、」

唇を押し当て、そのまま咥え込むと、
まるでそれ自身が意思があるかのように
びくびくと動いた。

先端から透明な雫が溢れ出し、
ユーゴの指先を濡らしていく。

今にも達してしまいそうな兄の、
切なげな叫びが迸る。

「…ユー…ゴ…っ…！！」

自分の名を呼ばれ、いやが上にも興奮が増す。

もっと、気持ち良くしてやりたい。

自分の行為で、もっと……

力を込めて上下に扱き、強く吸い上げる。

「うあぁっ！！」

快感に溺れるその声が、心地良い響きとなって耳に届く。

ユーゴは濃厚な愛撫を、
ひたすらトール自身に与え続けていった。