すな粉妄想日記

「……や、止めろ！！」

トールに押さえつけられたユーゴは、必死で身を捩る。

「離せ、このっ…」

裏切り者、と叫ぼうとした矢先、
いきなり唇を塞がれた。

生温かい感触が伝わる。

全身を嫌悪感が走り抜けた。

「ん、んむ……、ぅ……！！」

息苦しさから、懸命に相手を突き放そうともがく。

しかし、この体格差ではびくともしない。

そうこうしているうち、
強引に唇を割ってぬるりとした舌が侵入してくる。

「……！！」

ユーゴの口内を貪るように蠢く。

「……っ…、……」

強烈過ぎる刺激に、体から力が抜けていった。

瞳の端にうっすらと涙が滲む。

（こんな…、こんな事っ…、！）

抵抗できない悔しさで、
屈辱感がユーゴの心を苛んでいく。

（嫌だ……どうして…！！）

そんなユーゴを、トールは思うがまま蹂躙し続ける。

唇を更に強く押し付け、激しく舌を絡ませて。

「……は…ぁ…っ、……」

たっぷり堪能すると、トールは
ようやく拘束していた手を緩めた。

しかし、もうユーゴには
抵抗する気力はなかった。

「う……、うぅ…」

ただ子供のように啜り泣く。

そんなユーゴの耳元へそっと、
トールの唇が寄せられる。

「……っ…」

びくり、と体が震えた。

「……ユーゴ」

次の瞬間、下腹部に手が伸ばされたかと思うと、
強烈な刺激が走る。

「あぅっ！！」

たまらず悲鳴を上げたユーゴの耳に
乱暴な行為とは真逆の、優しげな声が囁く。

「お前も…こうしたかったんだろう？」