すな粉妄想日記

「……その、兄さん……」

ユーゴがおずおずと、ためらいがちに言う。

「今度は…僕が……」

「！！」

その様子から弟が何を告げようとしているのか、
トールは察した。

「だ、駄目だ！！」

慌ふためきながら
ぶんぶんと首を振って相手の提案を拒否する。

「お前にそんな事を……」

すると、兄の言葉を遮るように
ユーゴが続けた。

「……いいんだ」

そっと手を伸ばす。

「っ！！」

昂ぶりきった中心に触れられ、
トールは思わず息を呑む。

細い指先が、愛おしそうに撫でていく。

「う……、」

走り抜けていく刺激に
びくりと体を竦める。

「僕だって……」

兄の反応を見つめながら、ユーゴが囁いた。

「兄さんを……
気持ち良くしてあげたいんだ」