すな粉妄想日記

「ユーゴ……」

敏感な先端を吸いながら、
更に力を込めて扱いてやる。

「う、あぁ！！」

びくん、と背中を仰け反らせ、
ユーゴが嬌声を迸らせた。

「ーーーーーっ！！」

次の瞬間、一際高い声と共に絶頂に達する。

「……っ、……ぁ……」

華奢な体から力が抜けていく。

「………ん…」

口内に溢れ出た弟の精を、
トールは一滴残らず飲み干した。

相手を満足させたという充足感。

それを実感してふっと息をついた時、
肩に触れる感触があった。

「…兄…さ…ん…」

か細く、消え入りそうな声で
弟が自分を呼ぶ。

顔を上げると、熱を帯び、
涙の滲んだ瞳が見つめていた。

「……大丈夫か？」

身を起こして相手の顔を覗き込む。

ユーゴは荒い呼吸をしながら、
微かに頷いた。

力が入らないのか、とても気怠そうにしている。

その姿を見て、トールは
もう少し時間をかけてやるべきだったかと
己の性急な行動を悔いた。

情欲に駆られるあまり、
つい夢中になってしまった……

弟は何もかも、初めてだというのに。

「すまない…強引にしすぎた」

項垂れて詫びると、

「……ううん」

ユーゴがゆるゆると頭を振った。

「僕は……大丈夫」

恥ずかしくてたまらなかったけど…と
俯きながら呟く。

上気した頬を朱に染め、
少年とは思えない艶めかしさを漂わせて。

「ユーゴ……」

なんて、いじらしいのだろうか。

トールは再び、自分の中の欲望が
蠢き出してくるのを感じた。

中心は既に、限界まで昂ぶりを見せている。

（……駄目だ）

しかし、相手を想う理性がそれを押し留めた。

これ以上、弟に負担を
かけるわけにはいかない。

ここで止めておこう……

トールがそう伝えようとすると、
思いもかけない言葉が告げられた。