すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です；主にＹｓ０ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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償い１

今回の妄想は、蒼羽様のトール×ユーゴ話を
拝見して思いついたものです！！
もしトールが家を出た理由にユーゴが気付いていたら…。
ゲームだとトールに告白されるまでわかっていなかったので、
兄はただの自分勝手な奴として見られていた訳ですね。
気付かせないようにしていたとはいえ、何か不憫だなあ
お兄ちゃん（笑）
ところで何気なく過去の記事を眺めていたら、
書きかけの記事が３つくらいありました！！
こんなの書こうとしてたんだ…
すっかり忘れていました（笑）

↓本日のファクト兄弟妄想↓

[4回]

「…兄さん」

腕に抱きしめた弟が、
おずおずと口を開いた。

「なんだ？」

少しためらった後、
ユーゴは絞り出すように言った。

「家を出て行ったのは…
僕のせいだったんだろう？」

「…！！」

思わず弟の顔を見る。

そこには、涙が溢れそうになるのを
必死に堪える表情が浮かんでいた。

ユーゴは言葉を続ける。

「僕さえいなければ…兄さんは
後継者として父上の跡を継げた筈だ」

掠れた声に、涙が交じる。

「僕が、兄さんの居場所を奪ったんだ」

トールは激しく動揺した。

「ユーゴ…」

まさか弟がそんな風に考えていたとは…

苦悩するところなど、
決して見せないようにしてきた筈なのに。

一体、自分の姿はどんな風にユーゴの目に
映っていたのだろうか？

自分よりも弟の方に才能がある事実に
劣等感を感じこそしたものの、
ユーゴの存在を疎ましく思った事など
全くなかった。

「…！」

途端、１つの考えが脳裏に閃く。

「ユーゴ…お前、もしかして」

真剣な表情で、弟の顔を
覗き込みながら言った。

「俺に抱かれようとしているのは…
罪悪感からか？」