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すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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働くお兄ちゃん6

らくがきのペースを以前に戻したいと
思いつつ、時間のなさに断念(涙)
昔はなんて頑張っていたのだろう…
せめて週3回くらいは更新できたらなあ;

↓本日のファクト兄弟妄想↓

拍手[2回]

学校からの帰り道。

「浮かない顔してるねぇ」

ユーゴの顔を覗き込みながら
エポナが言った。

「悩み事なら、お姉さんが聞いてあげるよ?」

「……別に」

放っておいてくれとばかりに
ユーゴは素っ気無く答える。

が、慣れっこの相手はまるで気にせず
言葉を続けた。

「さては…兄貴の事だな」

「…!」

ユーゴのこめかみがぴくりと動く。

「分かるよ、その気持ち」

「何が分かるんだ」

「兄貴が社会人になって、寂しいんだよね」

「う…!!」

図星、だった。

エポナは鋭い。

不思議とユーゴの心情を理解してしまう。

しかし、はいそうですと答える程
素直なバカ正直にはなれない。

何とか否定しようと口を開きかけると、

「あたしもさ…そうなんだ」

ぽつり、と寂しげな口調。

「え…」

気勢を削がれて、ユーゴは
思わず相手を見つめた。

先程とは打って変わって
しおらしげなエポナが語る。

「うちの兄貴も、働いてるんだけどさ。
なんて言うのかな…こう…」

上手い言葉を見つけられないらしく
歯切れが悪い。

しばらく口篭っていたが、
ふと思いついたようにこう告げた。

「置いて行かれたような気がするんだよね」

「!」

それは、まさに今のユーゴに
ぴったりの表現だった。

置いて行かれた…

そうなのだ。

スーツを纏って出かけて行く兄を見る度、
どこか寂しい気分になっていた。

大人の仲間入りを果たした兄。

自分の知らない所で、知らない人間と、
自分とは違う生活をしている。

取り立てて兄自身が変わった訳でもないのに…

今までだって、兄には兄の生活があり、
それを不満に思った事などないのに。

「なんかさ…、学生と社会人って
全然違うんだよね。うまく言えないけど」

「………」

全くその通りだと思った。

どこが違うと聞かれれば、
明確な答はないのだが、
あえて言うなら…

「そうそう、雰囲気がなんとなく?」

自分の言葉に納得したのか、
エポナがうんうんと頷きながら言う。

ユーゴもつられて軽く頷いた。

「…そうかも、しれないな」

「でしょ?」

ふふん、と鼻を鳴らして
エポナは得意げな顔になった。

「あたし達って、ブラコンなのかな」

「な…、止せよ!誰があんな奴…」

「あれれ?顔が赤くなってない?」

「~~~!!」

それから家につく間中、2人は
他愛のない言い合いを続けたのだった。
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すな粉
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性別:
女性
自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)

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