すな粉妄想日記

「あ、っ…あ！！」

兄がゆっくりと体内に侵入してくる。

今まで体験した事のない強烈な感覚に、
僕はたまらず叫び声を上げた。

「…大丈夫だ、ユーゴ」

耳元でそっと兄が囁く。

涙で濡れた僕の頬に、
兄の唇が触れた。

そのまま首筋から胸元へ、
胸元から…

「ぅ…、あぁっ！！」

張り詰めた僕自身へと
唇の感触が移動した。

兄は挿入の痛みを和らげるために、
愛撫を繰り返しているのだ。

「は、ぁ…、っん…」

甘く痺れるような快感に溺れて、
僕は兄に縋りつく。

兄弟間で体を繋ぐなどという
おぞましい行為に対する
罪悪感、嫌悪感…そして背徳感。

そのどれもが、この狂おしい快楽の前に
あっけなく屈した。

「兄上…、兄上…っ！！」

もっと、もっと気持ち良くなりたい…

体の奥底から欲望がとめどなく湧き上がる。

それに抗う術はもうなかった。

僕はひたすら兄を呼び続け、
求められるままに全てを受け入れた。