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すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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ファクト兄弟物語14

パトリシア・コーンウェルの「検死官」を読んだ時、
オチがあんまり面白くなかったのでもう買わないと
思っていたのですが…長い話だったせいか登場人物に
愛着を持ってしまい、ついまた買ってしまいました。
「私刑」の最初の数ページ目でお気に入りの
マリーノ警部がカーペンターズをけなしていて
ちょっぴりショック;ドラム叩いてたっていいじゃない!!

↓本日のファクト兄弟+α妄想↓

拍手[2回]

僕は息を詰めて次の言葉を待った。

しかし、兄は再びカップを持ち上げて
紅茶を飲み始める。

沈黙が部屋に満ちて、
真綿で首を絞められるような
息苦しさを感じた。

それを紛らわすために、僕も
仕方なく紅茶に口をつける。

しばらくして、空のカップが
受け皿に戻される軽い音がした。

兄がようやく口を開く。

「父上が、私や君にああいう事をするのは…」

僕はそちらを見ないまま、
神経を兄の言葉に集中させた。

「自分の所有物だと思っているからだ。
しかし…私は違う」

兄はまた視線を僕の方へ向ける。

妖しく輝く紅い瞳が僕を捕らえた。

「愛しているから、君が欲しい」

そのままゆっくりと顔を近づけ、
細い指で優しく僕の頬を撫でた。

胸の奥から熱いものが込み上げてくる。

僕は身動きひとつできず、兄の端正な顔を
見つめ続けた。

紅い瞳に魅了されてしまったかのように
僕の体は触れられる事を拒まなかった。

兄がそっと僕に口付ける。

最初は軽く啄ばむように、
次は深く貪るように。

「…っ、ん…」

兄に嬲られた口内から、
痺れるような感覚が広がっていく。

それは甘い毒のようにたちまち
全身を駆け巡り、僕から思考力と判断力を
奪い去っていった。
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自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)

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