すな粉妄想日記

ギシギシと音を立てて、大きなベッドが揺れました。

「っ、……ん…！！」

ユーゴ姫が必死で体を捩ります。

大粒の涙を零して、激しくもがいていました。

「…、……、！！」

しかし姫の口から、声は出ていません。

「可哀想ですが…聞かれてしまうと困りますからね」

涼しい顔でダレス王子が言いました。

ユーゴ姫は、タオルで口を塞がれていたのです。

更に足を大きく開かされた、
あられもない姿で拘束されていました。

大切な所が王子の目前に晒されています。

「～～～っ！！」

突然、細い体が大きく跳ねました。

「…ん……、む……！！…」

固く閉ざされた蕾に、
指先が深々とねじ込まれていました。

「どんな気分ですか？ユーゴ姫」

楽しくてたまらないといった様子で、
ダレス王子が尋ねます。

探るように指先を蠢かし、
相手の反応を眺めました。

「んん、～…っ！！」

姫は、答える事などできません。

白い頬に幾つも涙の筋を作りながら、
くぐもった悲鳴を上げ続けるだけでした。

一方、その頃……

ユーゴ姫の部屋の扉を叩く姿がありました。

が、当然、返事は聞こえません。

「おかしいな…」

もう眠ってしまったのだろうかと訝しみながら、
トールはそこでしばらく佇んでいました。

「いつもなら起きている時間なんだが…」

今日は、長い時間王子の相手もしていたようだし、
くたびれたのかもしれません。

「……仕方ないな」

寝ているのなら起こすのも可哀想かと思い、
トールはそっと立ち去ったのでした。