すな粉妄想日記

ユーゴは身を震わせながら、王子に懇願しました。

「や…、ぁ……、もう…っ…」

荒い息の下から切れ切れの言葉で…

「お願い…、です…」

しかし、王子からの返答は無慈悲なものでした。

「言っただろう？」

冷たいその声は愉悦の響きを含んでいます。

「自分で、してみせるんだ」

王子が指を軽く動かすと、
ユーゴの体が大きく仰け反りました。

「っあ…！！」

ダレス王子がゆっくり、しかし確実に
弱い所を刺激します。

「ひ…、あぁっ！！」

秘所から差し込まれた指先に体の内側をまさぐられ、
ユーゴは涙交じりの嬌声を上げました。

絶え間なく与えられ続ける快感。

けれどもそれに終わりはありません。

王子が決して果てさせないよう、
故意に加減していたからです。

それは最早、拷問のようなものでした。

焦らしに焦らされ、ユーゴの体は
限界に達していました。

その中心が解放を望んで
痛いほど張りつめています。

「すぐに楽になれるぞ？」

敏感な先端部分を、王子が強く刺激しました。

「～～～っ！！」

ユーゴはたまらず身悶えます。

「…ぅ、…くっ…」

今、この昂ぶった自身をきつく扱けば、
たちまち達する事ができるでしょう。

全身を内側から責め立てる、激しい火照りを解放して…

「あ……は…ぁ…！！」

が、ユーゴにはできませんでした。

人前で自慰に及ぶなどという行為は
到底、理性が許さなかったのです。

「私に従うはずではなかったのかな」

非難めいた台詞とは裏腹に、
王子が心底楽しそうな声で言いました。

そして、ユーゴの首筋に唇を寄せると

「なんなら…」

この上なく残酷な言葉を告げました。

「兄上の事を考えても…構わないぞ」