すな粉妄想日記

「あ、…っん…！」

甘い声を上げて、ユーゴが
体を仰け反らせる。

「に、兄さん…」

小さな手が縋るように兄の肩を掴む。

トールは弟の下腹部に
顔を埋め、秘所を愛撫していた。

「ふぁ、や…」

まだ幼い性器を口に含み、
舌先でゆっくりと刺激する。

決して激しくはない責めだが、
それでもユーゴは敏感に反応した。

快感に流される弟の姿を見て、
トールの胸に罪悪感が涌く。

こんな淫らな悦びを教えたのは、
他ならぬトール自身だ。

何も知らない、純粋な弟に。

父を慕って啜り泣くユーゴが、
あまりに不憫で…

どうにかして慰めてやりたかった。

少しの間だけでも、
父の不在からくる寂しさを忘れさせようと思った。

「あ、あんっ！！」

先端を強く刺激すると、
ユーゴが一際高い嬌声をほとばしらせる。

華奢な体を震わせて、
快楽に溺れていく。

（……違う、俺は…）

弟に欲情したのだ。

か細く、頼りなさそうな弟の姿に。

淫らな劣情を優しさで偽装して
事に及んだ。

ユーゴはひどく驚いたようだったが、
抵抗はしなかった。

だから、何も知らないのを良い事に
思うがまま陵辱した。

無垢な体に快楽を刻み込んで。

こうして、自分から求めるようになるくらい…

（すまない…ユーゴ）

心の奥でそう呟きながらも、
トールはこの行為を止めようとはしなかった。