すな粉妄想日記

ダレスの言葉を受けて、
ユーゴは悪意のこもった視線を向ける。

明らかな意図を含んだその問いに
激しい苛立ちを感じた。

こいつは、自分を弄んでいる…

分かり切った事ではあったが、
こうもまざまざと実感させられるとは。

「それなら」

涼しい顔でユーゴの怒りを受け流し、

「こちらは…？」

ダレスは再び指を這わせ始めた。

「……」

不愉快な感覚に、
ユーゴは息を呑む。

ぞくりと背中が粟立つ。

指先はゆっくりと元来た箇所を辿り、
はだけた胸元へ潜り込んだ。

「……！」

小さな突起を軽く
摘み上げる。

撫でるように、あくまでも優しく。

「……っ…」

ユーゴは不快感のあまり
唇を強く噛み締めた。

特別何かを感じる訳ではないが、
この行為には虫唾が走る。

性的な快楽に溺れるには、
まだまだ未熟すぎるのだ。