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すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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衝撃の事実

ある本にこんな話が載っていました。
「随筆とエッセイの違いは何か?…
随筆は、こんな事があったという話、
エッセイは、こう思ったという話です」
つまり随筆は客観的に、エッセイは主観的に見た
事実をそれぞれ述べている…らしいのですが。

「枕草子は、随筆です」

ちょっと待て。

それ、力一杯、主観入ってるじゃないですか!?
「冬は早朝がいいよね」とか「長居する客ってムカツクよね」とか!!
そもそもただ事実を述べただけの文章って…
新聞の事ですか!?

↓本日のファクト兄弟妄想↓

拍手[6回]

弟の頬に手を当て、
恐る恐る顔を近づける。

ユーゴは目を閉じたまま
身動きひとつしない。

自分の唇が弟のそれに触れた時、
身体中に痺れるような感覚が走った。

暖かく柔らかな感触が伝わってくる。

抱きしめた腕に力を込め、
トールは全ての神経を集中させた。

「…ん、」

ユーゴが微かに身じろぎする。

はっとして、慌てて唇を離す。

そんなに長い時間だっただろうか?

ゆっくりと目を開いた弟と
視線がぶつかる。

(う…)

気恥ずかしさにトールは頬が熱くなった。

「…ユーゴ、」

何とか搾り出した声は掠れていて、
自分のものではないような気がする。

「良かったのか?
…初めてが…その、俺で」

兄の言葉に、弟は眉根を寄せた。

「…何だって?」

訝しむような顔をして尋ねてくる。

「え?」

少し予想外の反応に、
トールも同じ表情になる。

相手の発言の意図が理解できない…
そんな表情に。

「何って…だから…」

上手く伝わらなかったのだろうかと、
もう一度意思の疎通を試みる。

「初めてのキスの相手が、俺で良かったのかと…」

ここまではっきり口にするのは
正直、かなり恥ずかしかった。

ところが。

それに対する
弟の答えは驚くべきものだった。

「別に僕は、初めてじゃないぞ」

「!?な…」

トールは頭を力任せに
殴られたような衝撃を受けた。

ユーゴはそのまま言葉を続ける。

「あんただって…そうなんだろう?」

トールの頭は混乱の極みに達した。

「ま、待て!!俺は初めてだぞ!?
…というか、そうだ、相手だ…
初めてじゃないなら、相手は誰なんだ!?」

今度はユーゴが驚く番だった。

「え…!?それじゃ、あんたは…
父上としていないのか?」

トールは、自分の周りの世界が
音を立てて崩れて行くような気がした。
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性別:
女性
自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)

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