すな粉妄想日記

意識を取り戻した時、
ユーゴは再び囚われていた。

今度は魔力による拘束ではなく、
ダレス自身によって。

最も、その必要もなかったが…

ユーゴには抵抗できるほどの
体力も気力も残されていなかったのだから。

「ぅ…、あ…」

細いうなじを唇が這って行く。

「い、や…、」

それでもユーゴは僅かに
拒絶の意を示した。

まだ完全に陥落してはいない。

「……うふふ」

そんなユーゴの目前で、
ザバが妖しい笑みを浮かべた。

しなやかな指先を
ゆっくりと蠢かせている。

それは足の間の、
最も敏感な所を辿っていた。

「あ、あぁ！…」

時折強く刺激を与えると、
ユーゴは声を上げて反応する。

「可愛らしいですこと」

ザバの瞳に、嗜虐的な色が宿る。

楽器でも奏でるように、
ユーゴの体を弄ぶ。

「あまり虐めると、可哀想だぞ」

ダレスがたしなめた。

その身でユーゴを貫きながら。

「そうですわね…、ではそろそろ」

「あぅっ…！」

一際力を込めて擦り上げると、
艶めいた嬌声が響く。

「至高の快楽を味あわせてあげますわ」

ザバはユーゴに覆い被さった。

ゆっくりと腰を落とす。

そうして、
自らの中へユーゴを迎え入れた。

「…くああっ！！」

初めてだった。

初めての、体験だった。

凄まじい刺激がユーゴを襲う。

中心から全身にかけて、
稲妻にも似た衝撃が走り抜ける。

「…、ぁ…ぁ…、」

先程与えられたものとは違う、
純粋な快感。

苦痛を伴う事のない
男としての悦び。

あまりにも甘美な
底知れぬ快楽。

「はあ…っ、…ん…」

ひくひくと体を震わせて
ユーゴは喘いだ。

抗いようのない快感の前に、
抵抗の意思は完全に奪い去られる。

「ふ…、あぁ…っ、！！」

体の中で何かが弾けた。

欲望の証がほとばしり、
解放を遂げる。

「……ぁ、…」

ユーゴは、堕ちた。

至高の快楽に。

「ふふ…」

「はは…」

２人の黒い魔道師達が
お互いに見つめ合い、不敵に笑う。

「これで…終わりですわね」

「ユーゴはもう、私達のものだ」