すな粉妄想日記

「そこでゆっくり見物するといい」

満身創痍で動けないトールに向かって
ダレスは言った。

「っ、く…！」

トールは痛みに顔を歪め、
それでも必死に身を起こそうと足掻く。

「止めろ…、ユーゴ…っ…！！」

全身の力を振り絞り、
掠れた声で必死に叫んだ。

しかし、魔道師に囚われた弟に、
兄の声はまるで届いていないようだった。

妖しい輝きを宿した瞳で、
じっとダレスの顔を見つめている。

「良い子だ」

ダレスは心底楽しそうな笑みを浮かべると、
ユーゴを壁に押さえつけた。

膝の裏へ手を回し、そのまま足を
持ち上げる。

２人の体がぴったりと
重なり合う。

「っ！！う、あぁ…！！」

次の瞬間、ユーゴの嬌声が
トールの耳を貫いた。

「は、…、あ、！っ…」

艶めいた吐息が唇から漏れる。

「もっと声を出すんだ、ユーゴ」

そう言うとダレスは更に強く腰を突き上げた。

「君の兄にも聞こえるように…」

「ああっ！！」

ユーゴの体がびくんと跳ね、
ひときわ高い悲鳴がほとばしる。

狂おしい程の快感を享受し、
あられもない姿を兄の前に晒す。

「……っ！！」

トールの胸は、弟を陵辱された
怒りと悔しさで張り裂けんばかりになった。