すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です；主にＹｓ０ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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窓の向こうに１６

ばたばたしているうちに１月も半分近く過ぎてしまいました；
なんかあんまりお正月という感じはしなかったな…
去年の１１月から祖父が入院していたせいもありますが。
ずっと元気な気がしていたけど、もう９０過ぎだし…
でも、ここ最近は元気が出てきたようで良かったです^^

拍手とコメントありがとうございます～vv
下の記事にてお返事させて頂いております！！

↓本日のファクト兄弟＋α妄想↓

[1回]

授業が終わり、図書室へ向かうユーゴの視界に
兄の姿が見えた。

「！兄さ……」

声をかけようとして思いとどまる。

兄が、１人ではなかったからだ。

ダレスや他の友人達とでもなかった。

（あれは……）

驚いて目を見開く。

見間違いでなければ、その相手は
ユーゴと同じ学年の少年だった。

最も、親しい訳でもなく話した事もない。

ただ顔を知っているというだけだ。

（どうして…兄さんと…）

見てはいけないものを見てしまった気がして、
ユーゴはひどく狼狽する。

が、心の中では、その罪悪感以上に好奇心が勝っていた。

兄と彼との間にどんな接点があるのだろう？

そしてそれを自分が知らないという事実……

小さな棘でちくりと刺されたような痛みを胸に感じた。

「…………」

気づかれない位置に身を隠し、
そっと様子を伺う。

どうやら、同級生が兄に向って何か訴えているようだった。

それもかなり真剣に…

声が届く距離ではないので内容までは分からない。

兄はやや困惑気味に、どう返事を
したものか迷っている…そんな様子だ。

（一体、何を話してるんだ…？）

２人の間でどんな会話が交わされているのか、
ユーゴにはまるで見当がつかなかった。