すな粉妄想日記

体を震わせながら怯えている
ユーゴは、とても愛らしかった。

この弟を今から自分の
好きなようにできるのだ…

そう思うと、トールの胸は自然と高鳴る。

何も判らないまま、こんな仕打ちを
受けねばならない弟を哀れむ気持ちもあったが、
男としての欲望がそれを上回った。

父上の命令だからと、
自分を納得させてもいた。

それに…、

（俺だって）

トールは唇を噛み締める。

自分がやらなければ、
父上が代わりにするだけだ。

そしてそれは、ユーゴにとって
好ましい事ではないだろう。

父上は、おそらく弟の体に対する
気遣いなど全くしない筈だ。

まだ幼くて、性に関してはまるで
経験のないユーゴ…

優しく丁寧に愛撫して、
少しずつ快楽を感じるように
してやらなければ。

自分の欲望を満たそうとするだけでは、
苦痛しか与えられない。

（……）

強引に貫かれた瞬間の、
身を引き裂くような激痛。

とても言葉にできない位の
苦しみだった。

快感を覚えるようになったのは、
幾度も幾度も繰り返された後で。

（……俺は、）

あんな思いをユーゴにはさせたくない。

（できるだけ、愛してやりたい）

最後は父上のものに
なるしかないのだとしても…