すな粉妄想日記

ダレスは、自分の考えの甘さを思い知った。

カインが欲望を吐き出して、
これで終わったかと安堵した時。

「次は僕だよ」

傍らで眺めていたユーゴが、
待っていたといわんばかりに
覆い被さって来た。

カインを受け入れている最中は、
ダレスの髪を弄んだり、耳元や首筋を
指先でなぞったりしていた。

過敏になっている体には、
それだけでもたまらない刺激だったのだが。

「…程々にしておけ、ユーゴ」

カインはそれだけ言い残すと、
踵を返して立ち去った。

「はい、父上」

ユーゴは軽く頷き、改めてダレスを見つめる。

紅い瞳が妖しく輝く。

その奥に浮かぶ嗜虐の色。

獲物を捕らえた猫のような。

１番の障害がいなくなっても、
最早この状況から逃れる術は
残されていなかった。

「…いくよ、ダレス」

不敵に笑って、ユーゴは魔道師の中へ
侵入を始めた。

「っ！くあっ…！！」

散々責められた所にまた、
強烈な感覚。

はち切れんばかりの欲望の証に
身の内側を抉られる。

いきなり奥までねじ込んできたカインとは違い、
ユーゴはゆっくりとした動作で
腰を進めて来た。

「うっ…、」

それがまた、焦らされているようで逆に辛い。

敏感な箇所を擦りつつ、
徐々に奥へと…

「あうっ！！」

全身を貫く快感に、ダレスはたまらず嬌声を上げる。

「アハ…、どうしたのさ？」

ユーゴの楽しげな表情が、
ぼんやりとした視界を埋めた。