すな粉妄想日記

「あっ…、はぁ…！！」

トールの指が、
体の中で執拗に蠢く。

狂おしい程の快感に、
ユーゴは激しく身悶えした。

望んでいないにもかかわらず
反応する自分の体が
たまらなく恨めしかった。

「っ、…！」

この悪魔のような快楽から
少しでも逃れようと、
血が滲む位きつく唇を噛みしめる。

しかし。

そんなユーゴの意志など顧みる事なく、
欲望の解放を求めて体の中心が
熱く疼き出す。

その反応をトールは見逃さなかった。

張り詰めて硬くなったユーゴ自身の
最も敏感な場所に、指先で刺激を与える。

「う、ぁあっ！！」

耳を塞ぎたくなるような、
甘い叫びが唇から零れた。

透明な雫が溢れて、幹を伝う。

「はっ…、…ぁ…っ…」

ユーゴの碧い瞳の端に涙が浮かんだ。

心は屈辱で一杯なのに、
体は与えられる快感を享受している。