すな粉妄想日記

「父上と、寝たのか」

「！？」

トールの質問に、ユーゴは
眉根を寄せて顔を歪めた。

「…そんな事、」

憎々しげな視線を投げつけながら、
掠れた声で返事をする。

「あんたに言う必要はない」

口をきくのもやっと、といった様子だった。

兄との戦いに敗れ、傷を負ったその体に、
追い討ちをかけるように辱めを受けたのだ。

ユーゴのプライドは傷つき、
目の前にいる兄への怒りは
これ以上ない程燃え上がっていた。

「…そうか」

屈辱のあまり身を震わせ、
それでも必死に虚勢を張ろうとする弟を、
トールは冷たい眼差しで見つめる。

「なら、またその体に聴くとしよう」

そう言うと、先程
散々責め立てたユーゴの最奥へ
指を突き入れた。

「…っ！！」

ユーゴはたまらず体を仰け反らせたが、
声を上げるのはかろうじて抑えた。

が、トールは弟の性感帯を探り当てると、
容赦なくそこに刺激を与え始める。

「うあっ…！！」

これにはさすがにユーゴも
声を上げずにはいられなかった。

「さっきみたいに、鳴いてみせるか？」

弟の瞳に怒りの色が浮かぶ。

「…っ、貴様…！」

憎しみのこもった声はしかし、
すぐに悲鳴に近い嬌声へと変わった。