すな粉妄想日記

「…っ、ん…！！」

剝き出しになった肌の上を
トールの指先がまさぐっていく。

「っ、あ！！」

突起部分を摘まれ、
ユーゴはたまらず声を上げる。

全身に稲妻のような感覚が走り抜け、
華奢な肢体を仰け反らせた。

「や、やめ…ろ…」

体を捩って懸命にもがく。

しかし、トールの愛撫のせいで
体にまるで力が入らない。

感情とは裏腹に、
その抵抗はひどく弱々しいものだった。

どうにもできない歯痒さのあまり、
ユーゴは唇を強く噛み締める。

（どうしてっ…）

想像もしていなかった。

ここまで実力に差があるなんて…

その上、こんな辱めを受けるなんて…

「…あんっ…！！…」

痛みこそないものの、
今まで体験したことのない刺激が
容赦なく襲ってくる。

少し強く触れられただけで、
体が過剰なくらい反応した。

「…は…ぁ…」

中心が熱く疼き出し、
全身を蝕んでいく。

「……！」

そうして…ユーゴは愕然とした。

兄に蹂躙されながら、
もどかしさを感じている自分に。

体が望んでいる。

もっと、触れて欲しいと。

「うっ……く、…！」

悔しさで瞳に涙が滲む。

「ユーゴ」

突然、トールの声が耳元で囁く。

「お前は…いつも」

「…っ！！」

それすらも刺激になって、
びくり、と体を震わせる。

意外な事に、相手の声は優しさを帯びていた。

どこか懐かしむような口調に思えるのは
気のせいだろうか。

「俺の事を…「兄さん」と呼んでいたな」