すな粉妄想日記

『ん……、』

ユーゴの中へ指先を侵入させると
細い体がびくん、と反応した。

『ふぁ……っ…！』

探るように指を蠢かせば、
唇から官能の喘ぎが零れ出る。

その声に誘われるように、
トールも激しく欲情を覚えて。

中心は着衣がきつくなるほど昂ぶり、
激しく存在を主張している。

『…あ、あん……』

眠っていても快感は感じるらしい。

しきりと腰を捩りながら、
ユーゴが甘い声を上げた。

相手を誘うかのように、
淫らがましい姿を惜しげもなく晒す。

こんな弟を目の当たりにしては
我慢などできよう筈がない。

トールはズボンの前をくつろげ、
男の象徴を解放する。

それははち切れんばかりに
欲望を漲らせていた。

指を引き抜き、入口にそれをあてがう。

『！……ん、』

ひくひくと収縮する秘所が、
まるでおねだりしているように見える。

トールは頭の片隅で囁く
罪悪感を振り払った。

もう、止められない……

情欲に煽られるまま、弟の中に
滾る自分自身を突き入れた。

『～～っ！！』

ユーゴの体が一際大きく跳ね上がる。

『あああっ！！』

ほとばしる嬌声。

目を覚ますのではないかと思ったが、
押し寄せる快感の前にその懸念すらも
消え去ってゆく。

ただひたすら絶頂に向って
弟の体を貪り尽くす。