すな粉妄想日記

しかし、どのみちそれは無理な話だっただろう。

腕の中のユーゴは、あまりにも愛らしく。

体を寄せ合っているうちに
男の欲望を刺激されてしまった。

どうしても我慢できなくて、
強引に行為に及んだ。

もしユーゴが本気で嫌がり
全力で抵抗してきたなら、
諦めようと思ったのだが…

耳を甘噛みした途端、
弟は大人しくなってしまった。

ユーゴは、耳が弱いのだ。

とても敏感で、そっと触れるだけでも
声を上げてしまうくらいだ。

だから、トールはまず最初に
そこを愛撫する事にしている。

卑怯と言えば卑怯だ。

弱点を責めれば、抵抗など
できるはずがないのだから。

実際、弟はたちまち篭絡した。

逆らおうとする腕には力が入らず、
唇からは甘い吐息が零れる。

『や、やめ…っ、…あ、んっ…！』

抗議の言葉も艶かしい喘ぎに変わった。

トールは情欲をこれ以上ない程
燃え上がらせ、そのまま弟の体を貪った。