すな粉妄想日記

ユーゴの中を深々と抉り、
最奥まで突き上げると
一際高い叫び声が上がった。

「あ、ああっ…！！」

その声に駆り立てられるようにして、
何度も何度も弟を貫く。

「はっ、…あ…、っ…」

苦痛のために歪められた表情と、
とめどなく溢れる涙を目の当たりにしながらも、
この残酷な行為を止める気にはなれない。

（ずっと…）

肌と肉の触れ合いが
想像もつかない程の快感を生み出し、
トールはその波に溺れていく。

（ずっと俺は…）

弟を、愛していた。

心から大切に思っていたし、
ユーゴが誇れるような兄であろうと
努めてきた。

だが…

今の自分は弟にとって、
憎むべき裏切り者でしかない。

ファクト家の長男であり、
騎士団員だった自分はどこにもいない。

それならば。

どうせ憎まれているのなら。

もう修復など望めないというのなら。

秘めてきた想いを行動に移すのに、
障害となるものは何もない。

「ぁ…あ、もう…っ…、」

ユーゴがびくびくと身体を
震わせ、限界を迎えようとしている。

「っ、ユーゴ…！！」

弟が欲望を解放し、意識を手放すのと同時に、
トールもユーゴの体内に自分自身を解き放った。