すな粉妄想日記

津波のように押し寄せる感覚に、
ユーゴはひたすら翻弄される。

屈辱感にまみれ、体ばかりか心までも
蹂躙されて…

抵抗する術はもう、なかった。

「あ、ああっ！！」

兄の手が全身をまさぐる。

触れられる度、体中を快感が駆け巡っていく。

「く…、はぁ…！！」

背中を仰け反らせて嬌声を上げる。

自分から、こんな声を出すなんて…

「ユーゴ」

耳元で囁かれる、甘い言葉。

「お前も…欲しいだろ？」

違う、とユーゴは必死で否定する。

しかし、

「！？ひぁっ…」

敏感な箇所を刺激され、
意思に反して体が激しく反応した。

解放を求める疼きが
内側から容赦なく責め立てる。

執拗な愛撫に、中心が熱く火照り出す。

そこへ兄のものが押し当てられると、
相手の昂ぶりがはっきりと伝わってきた。

「…！！」

あまりにも生々しい感触に、
ユーゴは思わず息を呑む。

そして、実感した。

求められているのだと。

兄が…自分を……

そう感じた時、溶けていく理性の中から、
ある感情が浮かび上がってきた。

心の奥底へ無理矢理、封じ込めていたもの。

けれど本当は、狂おしいほど渇望していたもの……

今、ユーゴはそれを強く
自覚せずにはいられなかった。