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すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です; 主にYs0ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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僕の兄さんと父上が修羅場すぎた

旦那が青年部の会議へ出かけて行きました。
その連絡通知→「午後11時より 昼食は出ます」
なんか…じわじわくる(笑)

↓本日のファクト兄弟妄想↓

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「…まったく、あんたって奴は…」

軽い溜息と一緒にユーゴが言った。

「もう少し…ましな言い方はなかったのか?」

非難の視線を隣りへ向ける。

「ああ…」

彼の兄は肩を竦めて、
申し訳なさそうに答えた。

「他に、理由が思いつかなくてな」

その口元に苦笑いが浮かぶ。

「…大変だったんだぞ」

ユーゴは恨めしげに呟いた。

「あの後、父上がどれだけ荒れたか…」

後継者であるトールが家を出た事について、
父の怒りは相当なものだった。

まだ幼かったユーゴは
どうすれば良いか分からず、
ひたすら神経を磨り減らしたものだ。

「………すまない」

トールの口調が重みを帯びる。

「お前には、苦労をかけてしまった」

「!いや…別に…、」

そんなつもりで言った訳じゃないと
ユーゴは慌てて訂正した。

辛い思いをしたのは事実だとしても、
兄を恨む気持ちは全くない。

むしろ今は、兄の本音を知る事ができた
喜びの方が勝っていた。

「…謝って欲しい訳じゃない、から…」

ただそれを素直に口にするのは、
やはり照れ臭かったけれども。

ちらり、と上目使いに相手の様子を伺うと
トールは安堵の笑みを浮かべていた。

その屈託のない笑顔が、昔の兄と重なる。

思わず胸の奥が熱くなり、
ユーゴは咄嗟に視線を反らす。

すると、逞しい2本の腕が伸びて、
小柄な体を包み込んだ。

「な…」

驚いたユーゴが声を上げると
更に強い力で抱きしめられる。

「…ユーゴ」

同時に、耳元で囁かれる低い声。

「お前が…大好きだ」

「…!!」

ユーゴの心臓が
ひときわ高く脈打った。

そして心が、ありったけの想いを込めて叫び出す。

(僕だって…)

トールにとって残念な事に、
言葉にはならなかったが…

(僕だって、あんたが大好きだ!!)

気持ちは確実に伝わった。

兄から弟へ、

弟から兄へと…

お互いにずっと、
秘めてきた想いだ。

あまりの幸せに、
昔の修羅場は今この瞬間のために
必要だったのだとすら思えた。

しかし。

この様子を、もし父が見ていたら
修羅場どころではなかっただろう。
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すな粉
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性別:
女性
自己紹介:
妄想大好き酪農家。
牛と子供の世話に追われる
日々を送っています。
極度な面倒臭がり屋。
どうにかしなければと思いつつ
どうにもなっていません(汗)

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