すな粉妄想日記

ダレスの指先がゆっくりと、白い肌をなぞる。

「……っ」

ユーゴは瞳をきつく閉じ、
華奢な体を震わせていた。

まるで、幼子のように。

「………ぅ…」

体をまさぐられる不快感に
眉を潜める。

が、抵抗する気力は最早なく、
されるがままになっていた。

ユーゴの精神状態は、ボロボロだった。

『君の目的は』

心の奥底まで容赦なく抉られて。

『自分自身だ』

目を背けていたかった事実を
残酷に思い知らされて。

『欲しかったのだろう？』

愛情を求める、哀れな自分…

それを否応なしに自覚させられた時、
ユーゴはダレスの手に崩れ落ちた。

これ以上、傷つけられたくないという
悲痛な思いが、抗う意志を奪ったのだ。

「あ、あっ！！」

体を這い回る感触に、
たまらず背中を仰け反らせる。

こんな行為は、まるで経験がなかった。

ただ、情報として知っているだけで。

自分とは無縁のものだと思っていたのに…

「！！」

その時、思わぬ場所に刺激を感じて
はっと息を呑む。

「…や…、」

ダレスの手が
腰から下の辺りに伸ばされていく。

「い、嫌っ…！！」

これにはユーゴも、
たまらず身を捩って逃れようとした。

しかしそれは、何の歯止めにもならなかった。