すな粉妄想日記

管理人の不届きな妄想日記です；主にＹｓ０ファクト兄弟中心。 ※オリジンネタバレ注意※

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ファクト兄弟物語２６

日経新聞で「韃靼の馬」という小説が
連載されているのですが、先日
朝鮮人の李賢さんが日記でこんな事を
語っておりました。

「日本人は男同士で交わったりするらしい！！
これだから蛮夷の国は…。それについて雨森に
尋ねてみると、自分はまだ体験した事はないが、
機会があれば試してみたい…だそうだ！嗚呼！！」

雨森先生、克人に相手してもらえば良いんじゃないかしら。

↓本日のファクト兄弟＋α妄想↓

[3回]

青白い月明かりが、木立の中の人影を
くっきりと浮かび上がらせている。

「トール」

その相手…兄は落ち着いた声で言った。

「随分と好き勝手な真似をしてくれたようだな」

いつもと変わらない静かな口調だったが、
そこにはまぎれもなく怒りの感情が込められていた。

紅い瞳が俺をじっと見据える。

俺は身を起こして視線を返す。

重苦しい沈黙が、辺りを支配した。

「…ユーゴ」

おもむろに兄が口を開き、
俺の体の下で震えている
弟の名を呼ぶ。

その声に、
ユーゴが体を竦ませるのが判った。

「部屋に戻っていたまえ」

「…！！」

ユーゴは一瞬、俺に視線を向けると、
身を翻して兄の方へ駆け寄って行った。

そしてそのまま、木立の影に姿を消す。

冷たい風が吹き抜けた後、
その場に残ったのは俺と兄だけになった。