すな粉妄想日記

「……どういう事なんだ」

真剣な顔でトールは詰問した。

「なんでお前が…あいつと…」

必死で平静を保とうとしているのだろうが、
額には脂汗が浮いているし、声も震えている。

大声を上げずにいるのが精一杯、といったところだ。

「……何か、悪いのか？」

そんな兄とは正反対に
ユーゴは落ち着き払っていた。

「僕が誰と付き合おうと、勝手じゃないか」

悪びれずにさらりと返事を返す。

「なっ……！！」

トールは怒りで言葉を詰まらせた。

しかし、弟の言い分も一理ある。

もう幼い子供ではないのだし、
いちいち対人関係に口を出すのも大人気ない。

頭では理解しているのだが…

「大体…どうして、あいつなんだ」

思わず本音が零れ出る。

「ダレスの、どこがいいんだ！？」